はじめては全部きみでした。



「結弦君…?」

「……ごめん」



私の目を見ようともせず、俯いた。




ごめんって…?




「もう、やめよう――――――」



想像もしていない言葉だった。





「どうして…」

「出会っちゃいけなかったんだ、俺達」

「なんで…?」




そこでやっと結弦君が顔をあげた。


苦しそうな顔をしている。




どうして?


どうしてそんな顔するの。




「お前が、千代の親友だからだ」




なにそれ――――――



「わけがわからないよ…」




結弦君は私の瞳からこぼれる涙を一粒ふき取り、


「ごめん」


といった。




どうして?




「嫌だよ…結弦君…待って――――――――結弦君!!!!」






神様は私に罰を下したのだと思った。



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