Perverse
「あの竹下さんの得意げな表情が印象的だったよ」



「そうですね。あれで少しは自信を持ってくれたら、もっと仕事が楽しくなっていくと思います」



「そうなるとまた逞しい戦力になるよ」



「期待しましょう」



笑いあって先程取り分けたサラダを口に運ぶと、次々に食事が運ばれて来た。



「津田さんの聞いておきたいことって竹下さんとの話の内容ですよね?説明するのは意外に難しいんですけど…」



どこからどこまでを話すべきか。



何をどう説明すべきか。



悩むような内容だったため、整理するのも大変だ。



「そうだね。でも今朝ので問題なく解決したんだってわかったから大丈夫だよ」



「え?」



爽やかに微笑んでビールを流し込む津田さんに唖然とする。



だったらこの時間はいったい何だったんだろう?



「あの、他になにか大切なお話でもあったんですか?」



「いや?その確認だけだよ」



「……そうですか」



それだったら会社で一言二言で終わる話だったんじゃないだろうか。



わざわざこんな形をとらなくてもすんだはずなのに。



津田さんの不思議な行動の意味にあたまが混乱するのは仕方がないと思う。
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