Perverse
素肌にシャツを羽織るその背中にすがりつきたい気持ちすら湧かないのは、やはり私もそう思っていたからなんだろうか。



「俺なんかを選んで後悔されるのが怖いんだ。ごめん…」



私の後悔の心配なんて、あなたにしてもらう必要なんてないのに。



「わかった…」



別れを了承すれば後悔の表情をするのはいつも男のほう。



なのにいつも私の恋愛は成就しない。



ベッドの上で取り残されるのは、いつも私。



ホテルの部屋を出ていく男の後ろ姿を見て、もう何度同じ言葉がリフレインした事だろう。



『お前はオトコをダメにするオンナだな』



この言葉を思い出す時、決まって私は自分が男との関係に固執していて、愛情の度合いが低かったことを思い知らされる。



そしてその言葉通りにダメにしていくことに憤る。
< 2 / 290 >

この作品をシェア

pagetop