恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
母に名刺を返した私は、早々部屋に引き上げた。
高校まで私が使っていた自室を、これから翔と二人で、しばらく使うことになる。
翔はグッスリ眠っている。
私がちょっと音を立てても、まだ目は覚めない。
私の目が暗がりに慣れた頃、翔の寝顔がぼんやり見えた。
あどけない息子の寝顔を見て、規則正しい寝息を聞いているうちに、絶望的な気持ちに陥っていた私に、再び希望と勇気が湧いてきた。
私は、翔がいつの間にかはぎ取っていた布団を、そっとかけ直して、寝ている翔に微笑んだ。いつもの癖だ。
高校まで私が使っていた自室を、これから翔と二人で、しばらく使うことになる。
翔はグッスリ眠っている。
私がちょっと音を立てても、まだ目は覚めない。
私の目が暗がりに慣れた頃、翔の寝顔がぼんやり見えた。
あどけない息子の寝顔を見て、規則正しい寝息を聞いているうちに、絶望的な気持ちに陥っていた私に、再び希望と勇気が湧いてきた。
私は、翔がいつの間にかはぎ取っていた布団を、そっとかけ直して、寝ている翔に微笑んだ。いつもの癖だ。