恋よ、来い。 ~傷心デレラの忘れもの~
グレーと黒と茶が混ざったような、全体的に落ち着いた色合いで、少し光沢もあり、フワッとした感じだ。
私たち姉妹は、顔立ちと、標準的な体型というところが似ている。
違いは、姉の方が私よりも、5センチ程背が高い、というところか。
おかげで姉がこれを着ると、たぶんミニの部類になるだろうと思われるスカートも、私が着れば、丈が気になるような短さではない。

諦めた私は、それを着るしかなかった。


「どぅ、かな」
「イイ感じーっ!湖都ちゃん、自分で見てみなさいよ!」

姉は弾んだ声で言いながら、近くにある姿見の方へ、私を先導した。



「あ・・・」
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