溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
無表情なところとか。

空の台車を押して戻ると、次の台車が用意してあった。

「すみません、こんな夜遅くに」

「君も大変だな、あいつにこんな時間まで付き合わされて。
あいつは人使いが荒いからな。
無理なことはちゃんと断った方がいい」

私のせいだと言おうとした、が。

「久保、早くしろ」

「すみません」

戻ってこない私に君嶋課長の若干苛ついた声が飛ぶ。
慌てて荷物の積まれた台車を詰んでトラックまで行った。
その後、何往復かして積み込みは終わった。

「これは伝票だ」

「夜遅くすまなかった。
母さんによろしくいっておいてくれ」

胸ポケットからボールペンを引き抜いてサインすると、伝票の控えをポケットに君嶋課長はしまった。
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