溺愛ラブ・マリッジ~冷徹上司が豹変しました~
入り口のお野菜コーナーからとりあえず見て回る。

「君嶋課長は朝、パン派ですか、ごはん派ですか」

「君はどっちなんだ?」

聞かれても、困る。
食べられればなんだってかまわないし、面倒だったらトーストもしなければバターも塗らない食パンをそのまま囓るだけでもいい。

「和奏はパンなのか、ごはんなのか」

「……」

昨日の指環に続き、君嶋課長は私に決断を迫ってくる。
どうしてそんなに、私に決めさせたがるのだろう。

どう答えていいか悩んでいると、私より少し先に進んでいた君嶋課長が足を止めて振り返った。

「パンでいい」

「……わかりました」

少しだけ不機嫌そうな声に身が竦む。
それでも答えがもらえただけましだ。
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