輝く星をキミにあげる
そこにはもちろん、いつもの女の子たちが固まって



昴を囲んでる。




…あの中に昴の好きな人がいるの?



そう考えるだけで勝手に傷ついてる。




やっぱり昴はあの約束、覚えてないんだね。




私は、嫌という程に覚えてるのに。



なんて考えても無駄か。




私はおとなしく自分の席に座り、渚と話す。




すると




「昴〜!!」




可愛く高い声が耳に入ってきた。




教室の入り口に目を移すと




ふわふわした、可愛い子がいた。




「…あの子、学校一可愛いとか言われてた子だね。

…私にはそう見えないけど。」




渚は納得のいかない顔でその子を見る。




…もしかして




昴の好きな子ってあの子?




昴はその女の子のところへ行ったと思ったら




仲良く話し出す。



昴はどの女の子とも対等に話すから




…分かりづらい。





「歩花ー!」



また聞き覚えのある声が聞こえる。




その声の持ち主はやっぱり優雅。




優雅は、昴とその女の子を一度見て




私の方へ来た。




優雅はモテるから




クラスの女の子も興奮状態。




昴にくっついてた女の子だって




騒ぐんだから。




「何?」




「あーあ、元気じゃなかったか」




…慰めに来たのか。



別に気遣わなくたっていいのに




「優雅って、なんで歩花にくっつくの?」




渚は平然とした顔で優雅に問いかける。



優雅は考える仕草を一切せず




「なんでって、好きだから?」




そう言った。




その優雅の言葉にクラス中はざわざわし始める。




「ゆ、優雅。冗談はやめて。私もう元気だから。
それにHR始まるから、早く教室戻って」




私は優雅を無理矢理教室から追い出す。



…みんなの前であんなこというとか




信じられない…。
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