【BL】貴方を好きになっていいですか?

✿ 3




僕と直貴の交際は、そう上手くいくものではなかった。

甘く考えていた訳では無いのだが、予想以上に困難なものだった。



まず第一に、僕はゲイではない。だから、この手の恋愛は苦手だった。



「あ、また彰さん負けた。本当に弱いですね」


「…次は勝つよ」



……ピローン…



「あ、負けた。…本当どんだけ弱いんスか」



僕たちの部屋に(というか僕の仕切り側に)置いてあるテレビで、僕と直貴はテレビゲームをしている。


戦闘ゲームなのだが、直貴が強すぎるため、僕は未だに完敗している。



「あー、疲れた!彰さんとやっても、全然対決にならないんだもん」



直貴は伸びをして、嫌味を言ってきた。

僕は顔を反らし、



「…だったら一緒にやろうなんて言わなければ良かっただろ」


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