【BL】貴方を好きになっていいですか?
「やぁ、九条くん。私は今から店長に軽く挨拶とするよ。…キミはもう乗りたまえ」
リムジンを見遣った。
「………っ」
僕と柳瀬は顔を見合せた。
柳瀬は静かに頷き、
「行ってらっしゃい。気を付けろよ」
僕の肩を押した。
僕は少し戸惑いながらも、
「今まで有り難う。本当に感謝してるから…。これからも末永く宜しく」
これが別れではない事を伝える。
彼もそれを察したのだろう。
「あぁ。これからも宜しくな」
窓越しに微笑んだ。
胸ポケットの携帯が鳴る。
送信者はもちろん…
「誰かね?」
「弟です。…腹違いの」
直貴だ。
「出ても良いんだぞ?」
「いえ…。後でかけ直しますから」
あれほど勤務中には電話をかけてくるなと言ったのに…
僕がため息をつくと