向日葵◇ひまわり
助手席のタクは、
先生とは対照的に、
手を繋いだままの後ろの二人を見ながら

「待ちくたびれたよ~
今までナニしてたの~?」

ニヤニヤして聞いてきた。


「うるせぇ、前向いてろ。」

洸は照れ隠しをするように、窓の外に顔を向け、
ひまわりは、俯いていたが、


二人の手が離れることはなかった。


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