向日葵◇ひまわり
あの事故のとき
救急車を待つ間
静は、朦朧とする意識の中で、俺の手を握り

「…ひまわりの笑顔、
守れなくてごめん…
ひまわりを…頼む…。」

最後まで、ひまわりの事ばかり心配していた。


俺は兄貴の代わりに、
ひまわりを守るため、
保護者になり、

アイツを見守れるよう保健医として此処にきた。


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