クールなサイボーグ部長の素顔
溢れる愛におちる~部長の甘くて過保護な独占愛~
美咲の家で、すっかりくつろぎ楽しく会話して、たっぷり寝た。
そのおかげで随分体も気持ちもすっきりとして朝を迎えた。

そうして落ち着いてから、朝ごはんも食べてくつろぎモードになったところで、ハタっとスマホの電源を落としたままなことに気づく。
電源を入れたら、恐ろしい数の不在着信とメッセージアプリの通知件数に、そっと見なかったことにしたい症状に駆られた。

しかし、そうしているうちに私の手の中のスマホが音を立てた。

もちろん、その相手は和臣さんだ。

鳴り響く着信音に、キッチンで片付けていた美咲もこちらに来る。

「やだ、部長からじゃない!?ほら、出なさいって!一応昨日家にいることは伝えてあるのよ」

そんな事をサラっと言う美咲に驚く。

「いつ?!」
「昨日千波がお風呂に入ってる間に!一晩泊まらせるからって言っといたからお迎えじゃない?」

なんで、お迎え?
そこまでは必要無いのに…

とりあえず、電話に出る事にして、意を決して通話ボタンをタップした。

「もしもし…」
「おはよう千波、まだ大口さんのところか?」

問い掛けてきた声は優しく穏やかなもの。
怒るか冷たいかだと、思ってた私は驚きつつも返事をした。

「まだ、美咲の所にいます。朝ごはん食べて少ししたところです」

そう返せば

「迎えに行く。千波とちゃんと会って話がしたい」
「はい、わかりました」

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