ー 君の落とし物は空へ続いてる ー
「歩夢!!!」



ーーーーバァン



私は歩夢の家のドアを勢いよくあけた。



「おばさん……………」



玄関に座り込むエプロン姿のおばさんを見て思った。



歩夢はいないんだ、と。



「椎名ちゃん……


歩夢、死んじゃったよ。



その上遺体がないなんて、信じられないよ」



うん
私も信じられないよおばさん。



< 28 / 85 >

この作品をシェア

pagetop