それでもあなたが大好きです。




周りに優しすぎる小春は、誰を責めることもできずに苦しんでいた。


時たま誰かを責めるようなことを言ってしまったり考えてしまったりすると、自己嫌悪に陥り自分を責めてしまっていた。




そんな小春をずっとそばで見守っていた園田たちは、日に日に憔悴していく小春を見るのが辛かった。



「佐々本さん…お食事もう少しいただきましょう?」

「…ごめんなさい、もう苦しくて」

「…そうですか…」


明らかに痩せてしまっている小春は顔色も優れず覇気もなかった。

食事も大してとっていない為、今は点滴で栄養を補給している状態で、傷の治りも非常に遅かった。



園田たちが心配そうに小春を見つめる中、小春はぼーっと割れてガムテープの貼られた窓ガラスを見つめていた。



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