キミと一緒なら
俺は車の中にいたし、顔は見てないはずだろ?
その男が俺に近づいてきた。
「あの」
俺の目の前に立って、話しかけてきた。
「人違いだったらすみません。今井さんの知り合いですか?」
「まあ・・・知り合い、かな?」
「好きなんですか?」
「なんで?」
「いや、俺も好きだからです。もし好きならライバルだなって」
やっぱり、そうか・・・
陽菜のノートを借りたヤツで、陽菜のことが好きなのも間違いじゃない。
「好きだよ?陽菜が」
毎日に陽菜のことで頭がいっぱいになる。
他のことなんかに手が届かないくらいに・・・
「一緒に住んでたんですよね?」
「なんで?」
「俺の前の席が今井さん何ですよね?梅原さんとの会話が聞こえてくるんで」