This Is Love Story
「案の定、バックに組がついてたみたいで…
かなりの人数がいたらしいから、正直祥さん達だけでは危なかったはずだ。
…だから、ありがとう。月島。」
「俺からも礼を言うよ。
ありがとうございました。」
唐沢組の組長と若頭に頭を下げられるこの状況に、どうしていいかわからなくなる。
何と言っても、日本屈指の勢力を誇る唐沢組のトップとNo.2なのだから…。
「…いえ、そんな……」
俺はただ、何としてでも彼女を助けたかっただけだ。
俺はきっとこれから先も、彼女なしでは生きていけないから。
だから結衣。
どうか無事でいてくれ。
〝もう大丈夫だよ〟って笑いかけて。
それだけで俺は幸せだから…。