This Is Love Story









「案の定、バックに組がついてたみたいで…

かなりの人数がいたらしいから、正直祥さん達だけでは危なかったはずだ。


…だから、ありがとう。月島。」







「俺からも礼を言うよ。

ありがとうございました。」









唐沢組の組長と若頭に頭を下げられるこの状況に、どうしていいかわからなくなる。

何と言っても、日本屈指の勢力を誇る唐沢組のトップとNo.2なのだから…。








「…いえ、そんな……」









俺はただ、何としてでも彼女を助けたかっただけだ。

俺はきっとこれから先も、彼女なしでは生きていけないから。





だから結衣。

どうか無事でいてくれ。





〝もう大丈夫だよ〟って笑いかけて。


それだけで俺は幸せだから…。









< 486 / 631 >

この作品をシェア

pagetop