This Is Love Story






冬は嫌いだ。

肌に突き刺さる寒さと、上空を染める白い息が…あの日の別れを思い出させる。





あの夜…結衣が俺の元から去って、毎日が苦しかった。


気がついたら彼女のことを考えてしまう。

その度に彼女が隣にいない事実を実感して、絶望して…





苦しくてたまらなくて…



彼女のことを考える時間を減らすために煙草や酒に頼って、売られた喧嘩は全て買った。

そしてその度に〝こんな自分の姿をもし彼女に見られてしまったら…〟と後悔して…



もう二度と、あんな思いをしたくない。











結衣…。

いつまで俺を待たせる気だ…?


お前が目を覚ましてくれないと…俺は…









< 493 / 631 >

この作品をシェア

pagetop