This Is Love Story
冬は嫌いだ。
肌に突き刺さる寒さと、上空を染める白い息が…あの日の別れを思い出させる。
あの夜…結衣が俺の元から去って、毎日が苦しかった。
気がついたら彼女のことを考えてしまう。
その度に彼女が隣にいない事実を実感して、絶望して…
苦しくてたまらなくて…
彼女のことを考える時間を減らすために煙草や酒に頼って、売られた喧嘩は全て買った。
そしてその度に〝こんな自分の姿をもし彼女に見られてしまったら…〟と後悔して…
もう二度と、あんな思いをしたくない。
結衣…。
いつまで俺を待たせる気だ…?
お前が目を覚ましてくれないと…俺は…