This Is Love Story













「だから絶対煽んなよ。」と念を押す彼が、すごく愛おしくて…



私、すごく大切にされてるな。

そう思ったら嬉しくて仕方なくて…




私は彼にギュッと抱きついた。












「おい…お前な…。

言ったそばから…」








なんて文句を言いながらも、彼の手は優しく私の腰に置かれている。

優しすぎるから、つい私も甘えてしまう。










「…ねぇ、禅くん。」




「ん?」




「キスしたい。」




「無理。」










そう即答して私を再び引き剥がそうとする彼に、私は負けじとしがみついた。










「えー、さっきはしてくれたじゃん。」





「密室の時はだめ。」









キスできないのは少し寂しいけど、禅くんの優しさがすごく伝わる。









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