わたしのキャラメル王子様・番外編






高校生活最後の冬休みが始まった。
でも受験生の私たちにとっては一番の過酷シーズン。



なのについ先日。
なんの予告もなく!
航路片道半日以上の距離を悠君は飛んで帰ってきた。



しかも、もうニューヨークには戻らないらしく、同時に本格的な同居まで始まってしまった。



「今年のクリスマスこそは一緒に過ごしたかったから」



そんな言葉、嬉しいに決まってる。
ドキドキに決まってる。
去年のクリスマスはつらかった。
私達、1年以上も会えなかったんだもん。




イブにデートできるなんて夢にも思わなかった。だから、悠君以外の人と先約があっても仕方ないよね?



帰国することを伝えてくれてたら、そりゃ先約なんかとりつけなかったよ。
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