ふたりの彼女と、この出来事。 (新版)
「ね~ぇ先生、私もう、帰りたくな~い」

酔っ払って絡んでくる広海君。

「だから飲み過ぎだって。送ってくから」

肩に手を掛けると、バチンと払われた。

「ヤダ」

ヤダって…。

「そんなに私をここから追い出したいワケ?ねぇっ」

ひえっ、目がコワイよ。

「そうじゃなくてさ」

「じゃあ泊めてよセンセェ~」

って抱きついてくるし。

「だけどさ、どこに寝る?」

床の上じゃ痛いだろ?

「一緒にベッドで寝る?」

と、ミライが横から声を上げた。

「うん、うれしい~」

頷いてふらつく様に立ち上がる広海君。

…あっ!

「ダメだよっ!」

一緒に寝たら、ミライが息をしてないって事がバレるじゃないかっ。

「ダメってどうしてぇ?」

ん、え~っとそれはね、

「ほ、ほら、酔っ払った君と一緒に寝て蹴っ飛ばしたりしたら、ミライの体にさわるじゃないか」

な、だから諦めてくれ。
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