~白の恋人~
────と。
「「「チッ。クソが舌打ちしてんじゃねーよ」」」
パシッ
ドゴッ!!
バキッ!!
振り上げられたバットを龍は片手で掴み、腹に蹴りをいれる。
竜也に襲い掛かってきた男は拳を振り上げていたが、それを避けてみぞおちに竜也は拳をめり込ませる。
澪に容赦なく金属バットを振り回してきた男も、
それを簡単にかわされ、澪の蹴りをくらっていた。
その光景を見た、龍の家族と竜也の家族は開いた口が塞がらない。
ただ1人、華が3人に駆け寄り、
「お疲れ様!!」
と笑顔で声を掛けていた。