~白の恋人~
車に戻り、左手に光る指輪を眺める澪。
その隣の小指には、誕生日にもらったピンキーリング。
「・・・龍。どうしよう。幸せすぎるかもしれない。」
「そこは幸せって言えよ。」
「ふふっ。幸せ。」
「なぁ。俺にクリスマスプレゼントくれる?」
「え?」
「これ、書いてくれね?書いてくれたら今から出しに行くから。」
そう言って龍がバックから出してきたのは、婚姻届。
澪の書く欄以外は全て記入されている。
「これ・・・クリスマスプレゼントって・・・。」
「俺、お前が欲しいから。」