【短編小説】高校生昇華物語
式錢桃哉。

しきがねとうや。

これが男の子の名らしい。


彼は私に強くしてやる、と言った。


恐らく無理だ。


だが、男の子、式錢桃哉は続けて言う。

「俺に、ついてこい!」

私はそのさっきとは違う優しい笑顔に何故か安心感を抱いていた。


ちょっとは付き合ってもいいかな。
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