【短編小説】高校生昇華物語
たしか私と式錢くんは高校生では?

未成年では?


というか何。

この状況。


「んあ? ごめんな、狭くて」

うん、君は何に対して謝っているのかな?式錢くん。私がつっこみたいのはそこではない。

「大丈夫だ。お前の親には連絡入れておいた」

うん、大事なことだけどそれ以前に大きな問題が発生してるよね。

「お前は今、自分探しの旅に出てるってことんなってっから」

私達年頃の男子と女子だよね!?


…って、はい!?

「自分探しの旅!?」

「おう、やっと返事したな。だから、数ヶ月帰らなくても心配されねえ」

勝手に何をしているのだ。この子は。

「だから、暫く俺の家に泊まれ」

うん、だからってさ

「布団くらいは別にするでしょ!」

「んー、でも、俺独り暮らしだから布団一枚しかねーんだよ」

あ、はい。そうですか。
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