* KING+1 *
「さっきのは 随分と漫画の様な展開で笑えたよね。」

「まさかの がんす攻撃に、私一瞬自分が何処にいるか 記憶が飛んでましたよ。もぅ雰囲気台無し。

でも本当に子供は正直ですよ。すごい物はすごいんですもんね。あの子は 絶対大物になりますよ。」


「君は そういう感性が透き通ってる所も魅力の一部なんだね。これからどんな感じに進化するのか 楽しみでしかないね。」


大秦さんは 何を言っているの?たまに訳のわからない事を話しているようだけど そういう時は さらっと流してスルーする事にしている。


「さてと、今からランチでも食べに行こうか?杏果は 何が食べたい?」


「私は…サンドイッチが食べたいです。この近くにあるかどうかわからないですが ラップサンドが食べれる店が ガイドブックに載っていたんです。」


「ああ、そのラップサンドイッチの店なら行った事がある。そう、じゃあさ今から行こうよ。」


さっと手を繋ぎ さも恋人の様に振る舞う彼氏ではない上司の人。

だけど全然嫌じゃないし 何処か開放的になっていたせいか その行為をスルーして、私は目当てのラップサンドの店へ向かう 大秦さんに振り回され気味に付いて行くのであった。



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