* KING+1 *
「あの…辰野君?」


「もう黙って…。これ仕事なんだよね?こんな仕事ヤバいよ。杏果って本当に困った子だな…。これ計算じゃなくてだろ?」


「計算って何が?どうして抱きしめるの?」


「はぁ///初めから俺の負けなのはわかってたけど。杏果が悪い…。だから抱きしめるのは許して?」


って言いながら頬にチュッとするとか、また訳がわからない行動の辰野君に 暫くは大人しく抱きしめられていた。



ガチャ…


「おいおい、連絡が来ないと思ったら何?辰野、お前もメンバー入りしてた口か?」


副社長がニヤリと楽しそうに エステルームに入って来たので、やっと辰野君は私を解放してくれた。


「失礼しました。はい隙あれば狙うのは当然です。ですがこの撮影 かなり際どくきついミッションであるのは間違いないです。」


「へぇどんな映像が出来上がるか楽しみだな。杏果、エステはどうだった?」


「はい。凄く幸せです。あっ、副社長も是非…。」


またさっきと同じ 副社長に自らの足を触らせる杏果を 辰野はまたもやドキドキとする。

これ今日の仕事最後まで俺冷静にやり遂げられるのか?と不安感しかないな…とこっそりため息を吐くのであった。

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