いつまでも君と

「るっちゃん！今日の放課後、本屋さんつきあって！」
母親がるっちゃんるっちゃんて呼ぶから、お家に遊びに来る仲の友達はみんな私のことをるっちゃんと呼んでいる。

八重橋 環奈
彼女もその1人だ。

「いいよー！私もちょうどよりたかったんだ！」
「そっか！あれだよね！あれ！」
「うんうん！」

両手を振ってウキウキする環奈と目を合わせて同時に叫んだ。

「「漫画の新刊！！」」

周りの目も気にせず私たちは小ジャンプをしながら楽しみだねーって2人して喜んだ。


なんでもない毎日、友達との会話。
隣のクラスのあの子がどうとか、社会の先生の授業がつまんないとか。

そんなありきたりの日々に楽しみを見つけて、学校生活を過ごしていた。