Happy?~結婚生活は甘くて危険がいっぱいです~
その日の昼休憩。

いつものように斎藤ゆめのが作ってくれたお弁当を食べていたら、
「ちょっと、どうしたんですかー?

元気ないじゃないですかー?」

玉村が声をかけてきた。

お前は気楽でいいよな、こっちは悩んでいるって言うのに。

ヤツに向かって俺はツッコミを入れたくなった。

「たいしたことない、秋がくる頃には治る」

俺がそう言い返したら、
「こんなに暑いと、いつくるのかわからないっすよ」

玉村は苦笑いをしながら答えると、コンビニで買ってきたレタスサンドをかじった。

むしゃむしゃとサンドイッチを食べながら、玉村はズボンのポケットからスマートフォンを取り出した。

「うまく行ってんのか?」

そんな彼に向かって、俺は声をかけた。
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