彼氏売買所
見た目が悪い。


ただそれだけで金品を奪われていた啓太郎。


それだけなら、あたしも見て見ぬふりをしていただろう。


けれど、中庭の啓太郎と目が合ってしまったのだ。


誰かに蹴られて横倒しになった啓太郎が、助けを求める視線を投げかけて来た。
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