彼氏売買所
何人も
走って走って、あたしは学校へたどり着いていた。


丁度3時間目の授業が終わったところで、教室へ入って行くと真由と優里が心配して近づいて来た。


「今日はどうしたの? 連絡ないから心配したんだよ?」


優里にそう言われてあたしは左右に首を振った。


「大丈夫だよ。ちょっと、午前中に体調が悪かっただけだから」


「本当に?」


真由が真剣な表情であたしを見て来る。


メッセージを送っているから、○×金融について調べているかもしれない。


「うん……」


申し訳ないけれど、今は誰とも話したくなかった。


すぐに自分の席へ向かい、机の中を覗き込む。


幸運なことに今日は一通のラブレターが入っていた。


それを手に取り中身を読む。
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