彼氏売買所
「おはよう愛。今日は早いんだねぇ」


真由は相変わらずの調子でそう言って来た。


「あのさ、ちょっと話があるんだけど」


「話?」


あたしの真剣な表情を見て、真由も表情を変えた。


「《彼氏売買所》について知りたいんだけど」


小声でそう言うと、真由は一瞬目を大きく見開き、そしてニヤリと口元を歪めて笑った。


「わかった。ちょっと待ってね」


真由は鞄を机に投げ出すと、あたしと一緒に教室をでたのだった。
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