惚れ薬
普段からちょっとうっとおしいくらいで、黙らせたいと思っていたところだった。


「どうする? どっちから飲ませる?」


あたしはパフェを食べきってそう聞いた。


「まずは宏樹じゃない? お昼には教室からいなくなるし、薬を入れるタイミングもありそう」


その言葉にあたしは頷いた。


「そうだね。じゃあ明日のターゲットは宏樹にしよう」


あたしは、そう言ったのだった。
< 85 / 219 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop