ジンクス
「ごめん。ちょっと足が痛い」


あたしはそう言い、鞄から痛み止めを取り出した。


通常の倍の量を手の上に出して行く。


それをみた杏が騒ぐのをやめて「え、そんなに飲んで大丈夫なの?」と、心配してきた。


「大丈夫。これくらい飲まなきゃ効果がないから」


あたしはそう返事をして、薬を一気に飲み干したのだった。
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