夢に手が届くまで
家に帰ってからはひたすら机に向かった。

一学期の最初勉強し始めた頃は、父にはバカにされ"明日は雪が降るぞ〜"なんて言われたけど今では、応援してくれる。

母も、姉達も私の頑張りを見守ってくれていた。


特に双子の姉は私を見て一緒に勉強を始めてくれた。

それが本当に本当に嬉しかった。



「ここは、こうで……っ。」


1人呟きながら頭の中を整理する。

課題で二項定理が出てきた時は思わず口元が緩んだ。


あの時、あの日質問に行こうときめてなかったら、こんなにもきっと頑張れてなかったよ。




あの日の決断は絶対に間違いなんかじゃない。

あの日の決断は絶対に間違いなんかにさせない。



証明するんだ、馬鹿でも頑張り続ければ出来るって。

出来ないことなんかない。


頑張り続けるのって、ほんとに大変で苦しくて。

……だけど楽しくて。


その楽しさを松崎先生が教えてくれたから。



「……できたっ!」


ほら、できる問題がまた増えたよ先生。



私は無心になってひたすら解き続けていたーー。


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