月と星
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「ふう・・」
ため息をつきながら家の中に戻った。
「コーヒーでも飲もうかな」
そんな独り言を呟きながらキッチンに向かう。
トン
トン
トン
その音に身体がびくっと反応してしまう。
きっと、あたしの耳はこの音を捉えようとする事を一生止めてくれないだろう。
でも、もう前のあたしじゃないよ?
蓮兄。
あたしは変わるの。
あたしは、変われる。
ケトルを火にかけてリビングに向かった。