moon~満ちる日舞う少女~【下】









【翌日】




今日は朝から大雨。…大きな傘をさして私は学校へ向かった。


ーカタンっー


昨日と同じく、たくさんのものが入れられた靴箱。私は中にある上靴を側のゴミ箱にポイッと捨てて、カバンから新しい上靴を取り出した。



「おい!!裏切りもののくせに何学校きてんだよ!!」


ーバシャッー



投げつけられたのは卵だった。…ていうか、卵私が来るまでわざわざ持ってたの?って聞きたくなるのをぐっと堪えてハンカチで拭き取った。



ーガラガラー



修「あ…」



勝「美月…ちゃん…」



…私の机?…あ…っ!


ーパシッー



美「余計なことしないで」



落書きを消そうとしていた修也たちの雑巾を投げ捨てる。



「おいおい、それはねぇんじゃねーの?」
「だよなぁ〜」
「裏切られてもそこまでしてくれる修也さんたちに謝れって」



こそこそと聞こえる声に反応したのは私ではなく修也だった。



修「誰がやったんだ!!」



シーンっと静まり返る。……修也はほんと、素直でいいやつ。…いつまでも私を信用して、さすがに嫌気がさす。



美「…机に落書きなんて、別にしてもいいよ。…どうでもいいしっ。それより、月龍は私に関わらないでって言わなかった?」



修「ーっ…」




そう、それでいいの。…修也たちも、みんなから反感買っちゃうから。




美「私のことは…ほっといて」







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