moon~満ちる日舞う少女~【下】






美「確かに噂されてるのは知ってるけど、自己犠牲してるつもりはない」



総「どーだか。…お前は鈍感だからなぁ〜」



美「それ愛斗さんにも言われたんだけどっ!一体どういう意味なの?」



総「…お前は自分を分かったつもりで良すぎるってことだよ」



美「はぁ?自分のことは自分が一番よく分かってるもんじゃない?」



総「…普通はな。……いや…違うか…。お前の場合、分かりすぎてて、気付かないふりをしているのかも…」



美「意味がわからんっ」



愛斗さんも宮野も同じようなことを言う。けど、全く意味がわからない。



総「…ほんと、自分のことは鈍感。…まぁそこをわかってくれてる奴もいるだろ。」



美「例えば?」



総「奈津…とかな?」



美「まぁ、奈津なら私のことよくわかってるけど…そういうもん?」



総「世羅とか翔太とかも、お前のこと分かってるんじゃねぇ?」



美「えぇー?そうかなぁ?」



総「俺にはそう見えるけど。……さ、帰れ帰れ!生徒は下校の時間だー」



美「……はぁ。じゃまた明日。宮野先生」



総「また明日な、大鳥」



ーがんッッー



総「……大丈夫か?」



何故か教室のドアに肩がぶつかった。…なんかふらつく?…まぁ気のせいだろう。


美「大丈夫」








< 76 / 395 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop