moon~満ちる日舞う少女~【下】
美「確かに噂されてるのは知ってるけど、自己犠牲してるつもりはない」
総「どーだか。…お前は鈍感だからなぁ〜」
美「それ愛斗さんにも言われたんだけどっ!一体どういう意味なの?」
総「…お前は自分を分かったつもりで良すぎるってことだよ」
美「はぁ?自分のことは自分が一番よく分かってるもんじゃない?」
総「…普通はな。……いや…違うか…。お前の場合、分かりすぎてて、気付かないふりをしているのかも…」
美「意味がわからんっ」
愛斗さんも宮野も同じようなことを言う。けど、全く意味がわからない。
総「…ほんと、自分のことは鈍感。…まぁそこをわかってくれてる奴もいるだろ。」
美「例えば?」
総「奈津…とかな?」
美「まぁ、奈津なら私のことよくわかってるけど…そういうもん?」
総「世羅とか翔太とかも、お前のこと分かってるんじゃねぇ?」
美「えぇー?そうかなぁ?」
総「俺にはそう見えるけど。……さ、帰れ帰れ!生徒は下校の時間だー」
美「……はぁ。じゃまた明日。宮野先生」
総「また明日な、大鳥」
ーがんッッー
総「……大丈夫か?」
何故か教室のドアに肩がぶつかった。…なんかふらつく?…まぁ気のせいだろう。
美「大丈夫」