私達の狂った歯車
15分程度、叶夜が料理をするのを見ていた。

「依恋、出来た」
叶夜が机にオムライスを置く。
「オムライス!」
叶夜も席に着きオムライスを見る。
「見た目凄い。俺天才かも」
オムライスは本当に私の好物だ。
「「いただきます」」
オムライスをスプーンで一口大にして、口に入れる。
おいしい。
「俺オムライス好きなんだよ。依恋は?」
「私も」

私はオムライスを食べながら、ふと思いつく。
「買えば良くなかった?」
「お前が手料理って言った。でも俺の手作り料理食べれたし、良かったでょ?」
叶夜は顔をくしゃっとして笑った。
その顔に不意にもときめいてしまった。
「・・・うん」
ヤバイ、心臓がうるさいよ。
どんどん鼓動が早くなって来ている。
どうしたんだろう。
体が、熱い。
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