変わる想いを貴方に捧げる

···わからない奴


「かっ、和真さん、近い!近いです。」
「鈴音に近づいたらいけないのか?」
「いけないわけじゃないけど
そんな、イケメン顔が
近づいたら、びっくりしますよ。」
「そうか、よくわからないが
なれてもらうしかないな。」
「なっ・・」
和真さんは、そう言うと
また、先に進んで行くから
慌てて後を追った。

もう、何で止まっていた?
もしかして、私を待ってくれてた?

入り口につくと
黒い高級そうな車が止まっていた。

和真さんは、後ろのドアを開けて
待ってくれて
乗れ!と言われているようで
「ありがとうございます。」
と、言って乗り込むと
和真さんも横に乗ってきた。
「鈴音、住所。」
「えっ?」
「住所わからないと、送れない。」
「あっ、はい。すみません
⚪️⚪️通り アンシャンテまで。」
「家まで送る。」
「ああっと、今訳ありで
母のお店の二階に住まわせて
もらっています。」
「一人で生活できないほど
給料もらってないのか?」
「あっ、いえ
えっと、元から実家暮しなんですが
あっ、お給料はきちんと秀斗先生から
頂いていますよ。
訳あって、晶さんと母と話して
ここに仮住まいをしてます。」
「ストーカーとか、か?」
「う~ん、似てるけど、違う?」
「わからないやつだな。
まあ、いい。そこまで行け。」
と、和真さんは、運転手の方に伝えた。

わからないやつ・・とか
だから、自分で帰ると言ったのに。
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