変わる想いを貴方に捧げる

···海堂家


海堂家・・

由奈と弦は・・・
なぜ、娘はこんな思いばかりを
経験するのだろうと
思っていた。

鈴音は、今では寝息にかわり
穏やかな顔をして
眠っている。

頭をうって意識が無くなったわけでも
心臓に異変があるわけでも
なかったので
医師の診察は受けなかったが・・・
今は、なにも考えずに
眠って欲しいと両親は
思っていた。

その後・・・
鈴音が目を覚ましたのは
翌日の夕方だった。

由奈は、医師に見せなかった事を
だんだん心配になり始めた時に
「...マ‥マっ‥」と。
「鈴音っ、良かった。」
「‥‥えっと、私‥‥」
「由希斗君が、連れて来てくれたの。」
「‥ゆ‥きっ‥とが‥‥」
鈴音は、何かを思い出したようだが
由奈は、触れずに
「クリニックには、連絡したよ。
晶さんに。」
「うん、ありがとう。」
「だから、今日はゆっくりしようか」
「うふっ、ありがとう。
ママ、お腹すいた。」
「はいはい、用意してくるから。
あっ、由希斗君に電話かラインしてね。
彼かなり、心配していたから。」
「‥‥うん。」
ママが、キッチンに行った後
由希斗に電話した。

私は消していたから
ママに聞いて。
「はい、石田です。」
「クスクスっ‥私、鈴音よ。」
「鈴音か?鈴音の携帯だけど
お父さんだといけないと思って
大丈夫か?」
「うん、今起きた!
由希斗っ、ごめんね
家に連れて帰ってくれて
ありがとう。」
「今かよ?でも、良かった。
お前、寝過ぎだ。」
「そうだね。」
「鈴音が、俺んちじゃ嫌だろうと思って。」
「うん、お父さんに叱られなかった?」
「ううん、こんな俺の話をきちんと
聞いてくれて、鈴音の事で
かえってお礼を言ってもらえた。
父親って、すごいんだな。
俺も、弦さんみたいな
父親になりたい。」
「そうなの?まあ、お父さんの
話しは、職業がらか
みょうに納得させられるのは
確かかな。」
と、話していると
由希斗が会社の人から呼ばれている
声が聞こえて
「仕事中にごめんね」
と、言って電話を切った。
由希斗は、
「元気な顔がみたいけど
家族でゆっくりしたほうが
良いだろうと
また、連絡するから」
と、言って
「鈴音も何かあったら、俺を頼れ!」
と、言ってから電話を切った。

本当に優しくて良い人なんだから。
絢ねえと幸せになってほしいな
と、思っていると
ママから、
「ご飯の準備出来たよ。」
と、言われて一緒に食べた。

何も言わないけど
かなり心配かけただろうに
そんな母に
申し訳ない気持ちだった。
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