情熱的に愛して
「門馬君、市川さん。打ち合わせしましょう。」

今日も、鈴木係長のミーティングが始まる。

「門馬君、具体案は出た?」

「基本はオフィスで着れるカラーを採用し、指し色でその年の流行の色を入れます。形もベーシックを入れながら、流行りの方を入れていきます。」

「つまり、ベーシックと流行りを混在させると言う事ね。」

「はい。」


門馬と清水係長の息の合った打ち合わせに、私はいなくてもいいんじゃないかって思う。

「市川さんは?」

「はい?」

「市川さんは、どう思うの?」

門馬と清水係長が、私を見つめる。

今まで、具体案は門馬に任せていたから、全く考えていなかった。

だからと言って、何も言わない訳には……
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