情熱的に愛して
近くにあるテーブルに、倒れそうになった。

「せっかくいいアイディアだから、この昼休憩使って、企画書直せ。」

「なんでよ!お昼休憩終わってからでいいじゃない!」

「直ぐに必要なんだよ。お前の発想、俺の企画に使いたいから。」

「ええ?」

何で急に、そうなるの?


「部長はOKしてるの?」

「ああ。」

私は企画書を受け取った。

自分の企画が通るかもしれないって言われたら、嫌でもやらなきゃいけないじゃん。

「分かったわよ。その代り、ランチ奢って。」

「いいよ。何がいい?」

「パスタ。」

「コンビニのでいいだろ。直ぐに買ってくる。」

門馬雪人は、シラーッと会議室を出て行った。


おのれ、門馬雪人!

絶対、この仕返しはしてやるからな。

私は企画書を、グシャッと丸めた。
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