情熱的に愛して
私は一瞬、しゅんとなった。

相手が会社の社長じゃなかったら、意味ないのにな。


「しかも、この会社の人。」

「この会社!?」

益々しゅんとなった。

だってこの会社、いい人いないんだもん。

「そうがっかりしないでさ。もしかしたら、掘り出し物がいるかもしれないじゃない?」

「掘り出し物ねえ。」

私は、10秒考えて手を叩いた。

「そうだよね。最初から諦めてたら、掘り出し物も見つけられないよね。」

「そうこなくっちゃ!」

私と秋香は、ハイタッチして合コンの準備を始めた。


「よかった。今日、スカート履いて来て。」

「と言うより、雪でも降らないと、夏海はパンツなんて履いて来ないでしょ。」
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