甘やかして、私だけ

*Ⅹ*



*:*:~~




「ん~。」


お昼近いのかな?少し暑い



でもまぁ、私は今日休みだから寝てても大丈夫…



「…ん?」



寝てても大丈夫なんだけど、なんか違和感がっ・・・





私は、眠くて重い瞼をゆっくり開ける



見えたものに心底驚く




「うわっ!」




目に映ったのはドアップの将くんで




「あかねちゃん、おはよう。」


「あはよう。じゃないでしょ!」



この状況で微笑んでる場合じゃないでしょ




「え、お仕事は?」


「まだ大丈夫。」


「そ、そーなんだ。。。」



それはわかったけど、



「とりあえず離れて?」



私のベットに一緒になって横になっている将くんに言う


なんで、私の布団にいんのよ…



暑い!狭い!まだ寝てたいのに!



「いやだー」


そういってさらにくっついてくる



「あかねちゃんの寝顔って、二割増し童顔になるよね」


「はっ?」



少し笑ってそういう将くんに一瞬止まる






あ、そうか・・・



寝顔見られた!!!


しかも、元々、童顔気にしてるんだから言わないでよ!



「もう、早く行きなよ!」


なんで休日にこんな早く起こされなきゃなんないの?


すると、少し怒りモードの私に



「じゃあ、彼女っぽく送ってよ~」



彼女っぽくてなに?送ればいいの?



「いってらっしゃい。」


「ちーがーう!!」



送るってこういうことじゃないの?



「今日も一日頑張ってね、チュ。みたいな!」



なにそれ、どこぞの新婚さんですか



でも、ほんとにしつこい、先ほどから変わらない距離に思う



しかたない…


「将くんいってらっしゃい」


チュっと口づけしたのは、近くにあった将くんの手の甲で



顔は遠いし、これしか思いつかなかった



すると、



「俺、今日休もうかな。あかねちゃんこのまま…」



「もー眠いんだってば…」



そう言って、私は布団にくるまる





朝から騒がしい・・・































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