エリート上司の甘く危険な独占欲
「華奈」

 華奈の後頭部に彼の手が回され、キスが深くなった。下唇を甘く吸われて、華奈の腰にビリッとした刺激が走る。

「颯真さ……」

 吐息交じりの声で名前を呼ぶと、彼が体を起して熱情のこもった声で華奈の耳にささやく。

「俺に愛されてるんだって華奈が自信を持てるくらい、甘やかしてあげる。不安にならないくらい、たっぷり愛してあげる。そして俺に溺れて」

 耳たぶにキスが落とされ、続いて首筋へ、鎖骨へと彼の唇が移動する。その甘美な刺激に、華菜はここが駐車場だということを忘れそうになるくらい、彼の言葉に、声に、熱に溺れ始めていた――。
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