私も彼に愛されたい!
運命の体育祭


「ひかるっ!待ちに待った体育祭だよ!」

「全然楽しみじゃないよ。バレーできないもん。」


逆に足引っ張っちゃうよ…



今日は待ちに待った?体育祭です!!


________________。





「ひかる!そっちにボール行くよ!」

ただ今、バレーの試合真っ只中です。

「は、はい!」


あ、あれ…?
さっきまで目の前にあったボールは
気づけば転がっていた。


「ひかる…あんた本当にできないのね…」

朱莉は苦笑気味。

「だから言ったのに!!」

もう!
だからと言ってバスケできるわけじゃないんだけどさ!!


今度こそ取ってやるー!


ピー!

ホイッスルとともにボールが私のところへ来る。


あ…これなら取れる!

「私とる!」

「え?ひかる?」

少し前に行き、ボールをアンダーで上げようとしたけど…


ボフっ!

「い゛っ…!」


「あ!ひかる!!!」


思いっきり顔面レシーブ。







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