十人十色恋模様
玄関に近づくにつれて、1つの影が見えてきた。


木山壱乃さんだ。


周りをキョロキョロと見渡し、誰か待っている様子だった。


彼女は俺の存在に気づくと、じっとコチラを見る。


そんな彼女と目を合わせながら俺は彼女のそばを通り過ぎた。


あんなにじっと見つめて失礼だったかな。


なにか声でもかけたらよかったかな?


でもなんて声かける?


急にかけたら変だよな。


そんなことを思っているとスマホがブブっと震え出す。


「三条からのメッセージ……?」


あいつ、帰っていったんじゃ……。


「は?」


メッセージを見た俺の第一声は「は?」だった。
< 40 / 229 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop