十人十色恋模様

恋愛的悩み

「は?それだけ?」


宇月の携帯を見ながら指摘する。


「それだけってなんですか」


「いくら何でもメッセージ短くない?」


「俺こういうの苦手なんです。四季に伝わればいいじゃないですか」


「ぶ、不器用なやつだな……」


放課後、俺は成り行きで宇月の話を聞くことになった。


宇月が双葉に告白するのでは(そんなことありえないのに)と思い、焦って『俺も参加していい?』なんて言ってしまった。


まあ、今はそうじゃないって確信を得たので安心している。


「仁くん、そんなこと言っちゃダメだよ」


「へいへい」


「あ、早速来ました」


3人で宇月の携帯に来たメッセージを確認する。


「あー。これ完全に疑われてるな」


「ですよね。やっぱり」


普段素直じゃない分、こういう所で疑われるなんて、本当に不器用なやつ。


「わ、私!明日直接声かけてみる。そしたらきっと来てくれるよ!」





……まあ、宇月の話はこうだ。
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