片恋カタコイ
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クラス発表を見ると、

「有紗~、一緒のクラスだよ!」

「ホントだ!よかった、美玲が一緒で。」

私たちは3組だった。教室に行くと、前に同じクラスだった人がちらほら。

「おはよ、有紗!」

「おはよ~」

他愛ない話をしている間にチャイムが鳴った。

「みんな、おはよう」

担任の原口先生が入ってきた。あー、美人。

すると教室の端のほうにいる男子が声を上げた。

「先生、俺の隣いないんですけど!」

「そこは…吉村君の席ね。たぶんサボりでしょ。」

それはそうと…。

「先生、あたしの隣もいないんですけど~。」

「それは今からわかるから。」

先生は意味深な笑みを浮かべると、廊下に向かって声をかけた。

「黒澤君、入ってきて。」

その瞬間、教室は蜂の巣をつついたような大騒ぎに。

「えっ、転校生?!」
「男子じゃん。」
「きゃぁ~」
「イケメン!」

あたしはと言うと…

「朝の迷子さんだ…」
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